『現世』 


即身仏とは、飢饉・天災・疫病などからの衆生救済を祈願し、瞑想状態のまま絶命した僧をさす。厳しい修行の中で食事制限を行い、身の不浄と煩悩をなくし入滅(餓死・衰弱死)に至ったものである。
現代医療は発達、日本は長寿国となり、以前では当たり前であった死は、抗うべき対象となった。
「現世」は、高齢老人が胃ろう造設、経管栄養を入れられている状態を表している。
仏になろうとしても、なかなか仏になれないのが現世である。

 

 

経管栄養とは、経口摂取が困難な患者に対して、消化管に通しチューブを介して流動食を投与する医療処置である。
意思疎通の出来ない、状態改善の見込めない高齢患者に施行されるのは広義の延命となり、有意義でない「生命期間の延長」だと問題視され議論されている。

 

 

*説明文は作成当時のものです。広義の延命として一時期激しく議論された胃瘻ですが、2023年現在では、胃瘻造設数は減少しています。胃瘻造設自体は優れた医療処置であり、患者の病状や状況、何より患者本人の思いに寄り添い選択すれば、生命やQOLを維持する素晴らしい治療と考えます。

 

 

2014年 ベラドンナ小作品展  出品作品  アモーレ銀座ギャラリーにて展示
2015年 「WellCON 2.0 ~医療福祉トークイベント~in 東京(築地本願寺)」にて展示 

 

 

2014年制作
ケント紙 ペン

 

 

*こちらの作品はシャツにプリントして販売しています。

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